建設サイトのコーナー(佐賀特有の機械)




腕が長い佐賀のバックホー

建設機械の種類でバックホー(掘削機械)があります。
通常の バックホーはキャタピラーの1.5倍ぐらいのブームとアームで 構成されています。
しかし、佐賀の軟弱地盤やクリークなどの現場では掘削面まで機械が近づく事が出来ない事が多いです。
そこで腕が長い特別仕様の機械が必要 となり佐賀特有の仕様としてアーム部分が通常の3倍近く長いバックホーが使われています。



腕部の長い佐賀仕様のバックホー

こちらは一般的なバックホー

佐賀のバケットは刃先も長い

通常のバケットはだいたい1:1の比率で構成されますが軟弱地盤地区や田地の圃場整備などの*法面(のりめん)整形などに1:1.5ぐらいの平バケットと呼ばれるバケットが使 われます。


幅広く懐が浅い平バケット
*法面作業には適している

通常タイプの平バケット。


これは、バケットを長くしてより遠くまで作業 できるようにするためです。
当然ながらバケットを長くしたため 強度が落ち固い地盤では不向きになります。同じくバックホーも 重量バランスのため腕部(ブームとアーム)が細く華奢な作りなので固い地盤では使用できませんが、佐賀のこのトーフの様な軟弱地盤 とクリークの多い土地柄にはまさに最適の仕様といえます。
このように佐賀の地質や土地柄に基づいた特別仕様の機械はバックホー以外にも沢山あります。又,各県にもそれぞれあるかもしれません。
ちなみに、このスーパーロングアームと呼ばれるこの機械は佐賀の業者のアイデアで生まれたそうです。 (ハッキリとした根拠 はないのですが・・・)

*法面
土木では法(のり)と呼ばれる勾配がついた斜面をきれいに揃 える法面工事があり、造成工事や圃場整備事業、河川工事 などでよく作業として使われています。



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