設備サイトのコーナー(空調)





空調設備について

私達が快適な生活を送るために今となっては必要不可欠な存在となっているのがエアコン(air−conditioner)です。
空調設備とは室内空気の汚れを取り、温度や湿度を強制的に調整するための設備のことで、一般的には過ごしやすい温度に調節することを目的としていますが、業務的にはわざと温度や湿度を上下させ、使用目的によって変化させています。




<空調設備の長所と短所>
 

<長所>
空調設備の長所は言うまでもなく一般的には快適な生活をするためで、業務的には使用目的に応じた環境を整えるために必要不可欠な存在となっています。

<短所>
短所と言えば一見見あたらないのですが環境においては大変重要な問題をかかえています。
以前エアコンなどの冷媒に使われていたフロンガスが引き起こしたオゾン層の破壊や、空調設備の主流である熱交換型のシステムと、近年のアスファルトによる道路整備との相乗効果で地球温暖化に与える影響も少なくありません。
地球温暖化に与える影響の最も大きなものは、石油や石炭などの化石燃料の燃焼により発生する二酸化炭素で、一般家庭のエアコンなどはほとんど電気によるものですが、産業用の空調設備はコスト面で石油系燃料に頼っているのが現状です。
温室効果ガスがこのまま増え続けると2100年には、平均気温が約2℃上昇し、海面が50cm上昇すると予測されています。
これにより、世界的に多くの土地が水没して失われるほか、集中豪雨や干ばつなどの異常気象の頻発・農業への悪影響による食糧危機、マラリアなどの伝染病の流行など、重大な影響が予想されています。


<空調設備の種類と役割>
 

空調設備の種類としては、大まかに一般用空調設備産業用空調設備とがあり、冷暖房機器、除湿器、冷却塔、換気扇、空気清浄装置など用途の応じて多様化しています。

<一般用空調設備>
一般用空調設備の役割としては快適な生活空間を保つために適度な空気の調節を行うことを目的としています。

<産業用空調設備>
産業用空調設備は業務用設備として開発され、一般用空調設備が目指す快適な生活空間とは違った役割を担っています。

食品工場

低温空調により細菌の増殖防止し、製品の 風味や鮮度を保ち、安全性を向上させます。

印刷工場

紙の伸縮を防止するために厳しい温湿度の制御をし、空気清浄度を備えた環境を保ちます。

製薬工場

バイオテクノロジーの研究や製造工程では、ミクロン単位のチリや細菌の侵入も許されず、超清浄環境を維持し、研究開発や生産の安全性を確保します。


<エアコンのしくみ>
 

冷暖房の原理は、暑い日に庭やベランダに水をまくと涼しく感じる事と一緒で、これは液体が蒸発して気体になる時に、周りから熱を奪うという性質(気化熱)があるからで、これを利用したのが冷暖房のシステムです。
単純に言えば室内の熱を外に移しているだけで結果的に空気が冷えるわけです。
室内の快適な環境の代償として、外のうだるような暑さとヒートアイランド化を被っています。
例えば、閉め切った室内で冷蔵庫の扉を開けた状態にすると、冷蔵庫が空気を冷やしますが、熱エネルギーは放熱板から室内に戻されます。さらに、モーターの発熱などにより結果、室内の温度は上昇することになります。

電気エアコンは電気でモーターで圧縮機(コンプレッサー)を動かし、冷媒(LPガス等)を圧縮させ液体にし室内機へ送ります。
室内機へ送られたガスは気化し熱を奪い室外機へ戻り、繰り返しコンプレッサーで圧縮されます。この時奪い取った熱を放熱し、屋外に放出します。
このように室内機と室外機を循環させ、液体になったり気体になったりすることで、冷やしたり暖めたりしています。
最近見られるガスエアコンは電気モーターの代わりにガスエンジンを使用しているだけで基本構造は電気エアコンと変わりありません。



生活の豆知識(空調設備編)

Q エアコンの利きが悪いのはどうして?

フィルターが詰まっていませんか。フィルターは自分の口にマスクをして息を吸い込んでいる状態と同じです。いつも空気が入りやすくしておく必要があります。
まず正面の網状になっているカバーを外しフィルターのほこりを掃除機で吸い取ってください。そのフィルターを洗剤で洗うことがありますが、あまり一般的にはおすすめできません。
(フィルターをやぶったり洗剤の品質によってフィルターを痛めやすいので)
それでも変わらない場合はエアコンクリーニングをお勧めします。ほこりやカビなどが内部にこびりついて冷却機能を低下させている可能性があります。


Q 換気扇は回っているのですが、煙が出ていきませんが?

換気とは空気の入れかえをすることで、出口があって入り口がなければ新しい空気は入ってきません。少し窓を開けて換気扇を回すようにしてください。


この他にも質問などがございましたら、お気軽にメールをお送りください。



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