設備サイトのコーナー(通信設備)



設備サイトの中でも、今の時代欠かせないのが通信設備です。
通信設備といってもその方法としては電気を利用した電気通信が主なもので、その中身として電話回線による電話通信光ファイバーによる情報通信衛星を利用した衛星通信などがあります。
これからは通信設備の花形ともいえるパソコン、インターネット、マルチメディア、モバイル(携帯端末)などの情報技術が、世界を変えていくといわれています。
そこでこれらについて基礎知識を交えてできるだけ簡単に説明して行きたいと思います。

<通信の歴史と分類> <パソコンついて>




通信の歴史と分類

そもそも通信とは、人がある意志や知識といった情報を他人に伝えることを目的とし、音による通信や物(信書)によるやりとりをするところから、この言葉が生まれています。
この言葉自体は江戸時代からの歴史のある言葉で、より古くは中国唐時代の史書『晋書』などにも記述が見られます。
通信は大きくいって原始的なのろし・手旗信号・伝書鳩・腕木などを使った歴史的情報伝達と、郵便や電気通信などの文明的通信に分けられます。
今日では普通に通信と言うと「文明的通信」のことを指します。




電気通信

電気通信は電気的な手段を使って情報を遠くに送ることを意味し、英語でいえばTelecommunication(遠方とのコミュニケーション)のことです。
法律では、電気通信は「有線、無線、その他の電磁的方法により、符号、音響又は影像を送り、伝え、または受けることをいう」(電気通信事業法)などと規定されています。
具体的には有線には、電信、固定電話、ファックス、専用線、データ通信、パソコン通信、インタ ーネット、LANなどを使ったコミュニケーションが該当します。
一方無線には、携帯電話、PHS、ポケットベル、衛星電話、警察無線・タクシー無線等の各種無線によるコミュニケーションが含まれます。


電気通信の歴史

わが国の電気通信の歴史は1869年(明治2年)の電電公社(NTTの前身)による電信(電報)の開業に始まり、1890年には東京・横浜で電話が開通(日本の電話創業)し、それ以後電気通信といえば電信・電話のことを指す時代が長く続きました。
いまでは各家庭にすっかり普及した電話ですが、1960年代後半までは一般家庭にはあまりなく、遠距離でのやりとりはもっぱら手紙か電報がほとんどでした。
電話は需要はあるにも関わらず、その設置に多大の設備と資金が必要だったため、あまり普及せず、常に供給不足の状態でした。
供給不足が解消され、申し込めばすぐ電話が設置されるようになったのは、1978年で、 その後日本の電気通信の歴史は2つの方向で大きく発展しました。
第一はコンピュータと結びついた情報通信の発達であり、第二は移動体通信の発達です。


情報通信の問題

情報通信の発達によって我々の生活はより便利になってきたが、その一方で新たな問題も発生しています。

第一は犯罪への悪用です。一般に犯罪者は新たなメディアをもっとも早く採用する人々と言われています。例えばポケットベルは暴力団にいち早く採用され団員の管理や売春に使われました。また携帯電話は麻薬の売買に盛んに使われています。また最近ではインターネットを利用した毒物の販売や詐欺が問題となっています。

第二に、コンピュータに高度に依存した現代社会を脅かす、コンピュータ・ウイルスやハッカーといった新たな犯罪も問題となっています。

第三に匿名的なネットワークが生む社会的問題もあります。たとえばインターネットを利用してプライバシーが暴露されたり、噂が流されたりすることがあります。あるいは電話の伝言サービスは新たな出会いを提供しますが、人間関係上のトラブルに巻き込まれることも多々あります。

第四に携帯電話の利用がトラブルを生むことがあります。運転中の使用が交通事故を助長したり、飛行機や病院の電子機器に悪影響を与えることが懸念されています。また、公共の場での通話に対するマナーも大きな問題となっています。

いずれにせよ、利用する側のマナーが問われる時代になってきています。




 用語の説明

【 情報通信 】
コンピュータ通信は、オンライン・システム等の大型コンピュータ同士をつなぐデータの通信として始まり、JRの前身である国鉄は1964年から座席予約システム(みどりの窓口)を開始している。
電電公社(NTTの前身)が統合的なサービスとしてデータ通信を提供し始めるのは1971年から でその後、銀行オンライン、流通業における受発注システム(POS等)、行政機関の窓口業務など、あらゆる分野でデータ通信が利用され、今やデータ通信なしの生活は考えられないまでに大きく発展した。
今、コンピュータ通信の中でも最近注目されているのがインターネットによる情報通信である

【 移動体通信 】
移動体通信の急速な発達で、1990年代に入るとまずポケットベルが若者に普及し、数字の語呂合わせなどを使った情報伝達が流行した。 しかし1995年に1000万加入を達成した後、ポケットベルのブームは急速に衰えていった。
それにかわって同年以降、携帯電話やPHSなどの移動電話が急速に普及しはじめた。 特に携帯電話の普及はめざましく、2000年には5000万加入を突破し、PHSとあわせると移動電話所有者は5500万人を越えた。これは国民のほぼ2人に1人が移動電話を利用していることになる。
この爆発的な普及の直接的な原因は端末価格や利用料金の低下であったが、その背景には電電公社民営化(1985年)以降の通信事業者間の競争があった。
また普及に伴って、電話機本体による、文字通信などの各種情報サービスや、パソコンと組み合わせたモバイル通信など、高度な移動電話利用も盛んに行われるようになってきた。
また衛星を使った電話サービスは1982年に船舶用に始まったが、1999年には低軌道衛星を使った携帯電話サービスが開始された。

【 インターネット(internet) 】
インターネットとは2つ以上のコンピュターネットワークを接続して、規模の大きなネットワークを構成し、情報の交換などをすることで、TCP/IPという共通の通信規約で接続されている。
その起源はアメリカ国防省の研究者が1969年に作ったARPAnetというネットワークである。
日本では1986年に大学の研究用ネットワークであるJUNETが発足したのが始まりで、1993年には商用のネットワークが始まり、以後急速に発達してきた。
1993年に2万3千台だったわが国のホスト(IPアドレスを持ったインターネットに接続するコンピュータ)数は、1999年には168万8千台にまで急増した。
また2009年の利用人口は推定9408万人に達し、家庭普及率も78.0%になった。
(『通信白書』  http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/kids/ )
そして今では、世界中で1億6000万人以上が利用しているといわれるインターネットを利用して電子メールを交換したり、世界中のホームページを簡単に閲覧する事ができ、ネットワーク社会が急速に身近なものとなった。その背景にはパソコンの家庭への普及がある。


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